- 2021年6月13日(日) 10:00〜11:30
- 麻生学園小学校 校長 水上雅義 氏
6月13日 (日)、麻生学園小学校より水上雅義校長をお招きして、｢子ども達の“幸せ”を願う教育｣と題して、子ども教育講演会を開催いたしました。 まず水上校長より、学校の教育方針として子どもたちに何を伝えているのかを知ってもらうために、キャロル.マックラウド作｢幸せのバケツ｣の絵本のご紹介をいただきました。｢幸せ｣とは、自分にとって幸せなことであるならば、相手にとっても幸せでなければ本当の幸せとは言えないと仰られていた通り、麻生学園小学校は、他者との繋がりの中で、お互い幸せな部分を大事にすることを方針としているところだそうです。
次に、｢人生の究極の目的は幸福にあり、幸せは自分の心が決めるものである｣とお話をされました。例に挙げられたのが、野球選手である大谷翔平選手の曼陀羅チャートに沿っての体験談です。目標を持つには、｢体力作り｣｢メンタル｣といった人間性を創ることであり、運をつけるには、｢挨拶｣｢掃除｣｢プラス思考｣が重要であるそうです。これから世の中がどう変わるのか、そのためには他者に対する関わりや、自分自身との関わりが重要であるとのことでした。
更に、2020年ユニセフによる子どもの幸福度調査についてのお話がありました。先進国41カ国中、日本は総合20位という結果だそうです。日本の子供たちは健康だけれども、生活に不満があり、友達を作ることが苦手であるということでした。これは、精神的束縛感(〜させられている)の現れであり、社会的スキルの欠如が主な原因であるそうです。「自らの意思をしっかりと持った行動」、「体験活動を通し信頼関係に基づく繋がり合う関係の構築」の重要性についてお話されました。
そして、学校での行事を、実際の生徒さんの風景を交えた動画で説明していただきました。少人数制による指導体制や、オンラインによる学習の取り組み、また、英語に関しては1年生〜6年生まで週2時間(年間70時間)あり、先取り学習についても詳しく説明をしていただきました。
麻生学園小学校では、朝のビフォ−スクール、夕方のアフタースクールの時間をとられており、子どもたちに先生方が熱心に学習指導されている姿を映像から拝見することができました。
また、自然の豊かさを学校内で出来るということが魅力であるとお話されました。
水上校長は、｢Boys, be ambitious｣(少年よ、大志を抱け) というクラーク博士の言葉を引用され、単に大きな夢をもつのではなく、夢への到達のための志こそが最も必要であるということを仰っていました。そして、どのような夢でもよいから、それに向かって志を持ち、壁を乗り越えていくための力、なりたい自分になるためにどう生きていくのかということを自ら学ぶ場が麻生学園小学校であると仰っていました。
時代を捉え、今からの時代を生き抜くのに必要な能力を高め、人間教育についても力を入れている同校の取り組みは、今後ますます注目されていくことでしょう。
